経済産業省中小企業庁 平成16年度新連携対策委託事業

みなさんの悩みを無料でサポートいたします
住まいに合わせて暮らすのではなく、暮らし方や身体の状況が快適と感じる住まいが、心から”安らぐ家”といえます。本当は不具合があるのに、長年暮らしているため不便さに気が付かない。知らず知らずのうちに身体が無理をしている。そんな生活をしている方が、実はたくさんいらっしゃると思います。
 
■CONTENTS
▼(1)地域や世代の特性及び制度から考える高齢者の思いは?
▼(2)こんなことに困っていませんか?
▼(3)住まいの改善ポイントは?
▼(4)住環境改善の効果とは?
▼(5)相談窓口とその対応は?
▼(6)住環境改善&生活支援ネットグループとは?
※ご相談・ご質問はこちらのフォームよりお送り下さい。
 
 
(1)地域や世代の特性及び制度から考える高齢者の思いは?
まずは、地域性を把握してみます。
●山形県の高齢化社会の特性
・第一被保険者1人当たりの保険給付額と認定者割合が全国の平均以下である。
・介護サービス利用者数の内、要介護1が多い。
・住宅改修費支援の利用者は、要支援及び要介護1の方が6割を占める。
次に、高齢世代の特性を把握してみます。
●高齢世代の特性
・2015年には団塊世代が高齢期に達する。
・サラリーマン経験者が多くなり、高齢者ニーズも変化が予測される。
・認知症や一人暮らしの高齢者が増加する。
最後に、介護保険制度を把握してみます。
●介護保険の改正(H18年4月)
・制度の持続可能性の追求(給付の効率化、重点化)
・明るく活力のある超高齢社会の構築(予防重視型システムへの転換)
・社会保障の総合化(効率的かつ効果的な社会保障体系)
以上のことから”今の住まいで暮らし続ける(続けたい)”という思いをもつ高齢者が増加すると推測します。
住環境や生活に関わる情報を気軽に、気楽に収集できることが必要と考えます。
 
 
(2)こんなことに困っていませんか?
(1)高齢者の方・その家族の方々
・住宅や生活支援のことを誰に相談したら良いのか分からない。
・これまで住んでいた家をもっと住み良くしたい。
・自宅での介護の方法を知りたい。
・退院後のサポートが欲しい。
・バリアフリーの設備機器を知りたい。
・介護保険の利用方法を知りたい。
・住宅改修の融資制度を知りたい。 etc
(1)福祉・医療系の仕事に関わる方々
・住宅改修についての専門的な事前相談窓口がない。
・住宅改修のメリットを知りたい。
・介護のための住宅改修を提案してくれる業者を知りたい。
・住宅改修の費用の目安が分からない。
・住宅改修についての本人と家族の意見がまとまらない。
・介護保険内の調整や手続きの協力をして欲しい。 etc
(3)建築系の仕事に関わる方々
・身体機能の状況(症状別対処法)の相談窓口がない。
・どの手すりが最適か?等の身体状況との関係性が分からない。
・改修に時間を掛けられないということで、対応が難しい。
・改修アイテムの最新情報が入手しにくい。
・最終決定が家族主体の場合に変更が多い。
・介護保険制度の20万円利用の基本が分からない etc
悩みや迷い、不安や不具合など、それぞれが持っている“困りごと”。
事前に安心して相談することができ、個別のアドバイスを提供してくれる、中立的な相談窓口が必要と考えます。
 
 
(3)住まいの改善ポイントは?
場所別の不安や不具合は
場所別の改善ポイントは
玄関編 玄関編
・玄関の段差が怖い
・下足の履き脱時の姿勢が不安定
・車椅子で移動できない
・踏み台(固定)の設置
・手すりの設置、滑りにくい床、椅子
・スロープ、段差昇降機
廊下・階段編 廊下・階段編
・廊下、階段の移動が不安
・段差が分かりずらい
・手すりの設置
・足元を照らす照明の設置
トイレ編&洗面脱衣室編 トイレ編&洗面脱衣室編
・和式便器を洋式にしたい
・冬場が寒い
・手すりがなく不安定
・腰掛便座又は洋便器への取替え
・暖房機の設置
・手すりの設置
浴室編 浴室編
・入浴時に滑らないかと不安
・1人で浴槽をまたぐのが怖い
・浴室の中が寒い
・出入の扉開閉と段差が大変
・滑りにくく、冷たくない床
・手すりの設置、移乗台の設置
・暖房機の設置
・床段差の解消、引戸への取替え
居室編 居室編
・夜中のトイレが大変
・出入の扉が開閉しにくい
・和室への段差が怖い
・寝室、廊下に足元を照らす照明設置
・引戸に取替え
・段差解消又は手すりの設置
キッチン編 キッチン編
・物忘れが激しく、火事が心配
・立ち仕事が疲れる
・煙感知器、火災報知器の設置
・膝、足元が入るキッチン
「住まいに合わせて暮らす」のではなく「暮らしや身体状況に合わせて住まいを工夫する」ことがポイント。
改善策をスムーズに検討・実行するためには福祉・医療及び建築に関わる方々の効率的な連携が必要と考えます。
 
 
(4)住環境改善の効果とは?
 
願いが叶って、介護の負担も軽減。担当したケアマネージャーさんへのインタビューです。
脳梗塞で倒れて3ヶ月間入院し、その後介護老人保健施設へ入所したおばあちゃん。「自宅へ帰りたい」という希望をどうやってかなえたらいいのか。Aさんの奥さんから相談を受けたんです。
Aさんのお宅は約30年前の酒田大火の時に建て替えたもので、以前お店をしていた1階が物置、2階がおばあちゃんの部屋、3階はご夫婦の住居スペースとなっています。階段が急で、室内も車椅子を使って暮らせる状態ではなかったので、奥さんは在宅介護は無理だろうと思っていたようです。そこで、まず自宅での問題点をリストアップしてみました。

おばあちゃんは洗顔、着替え、4点杖で多少の歩行は可能でしたが、日常生活は車椅子が必要。「料理は自分で作って好きなものを食べたい。トイレも自分でしたい」という2点が強い要望でした。一方ご家族側が抱えていた不安は「数年前から糖尿病を患っているので、自炊で自己管理ができるのか。調理中の火事も心配。改修の予算はどのくらいなのか」など。特に日常的に介護にかかわる奥さんとしては、「介護とは何をするのか?」といった漠然とした不安も大きかったようです。そこでリフォームの提案などをしながら、問題解決の方法を探すことにしました。

といっても私にも専門の知識はありません。介護をよく理解している業者さんに依頼して、介護保険で助成になる金額と自己資金を合わせた予算を伝え、おばあちゃんやご家族とも会う時間をもうけて設計に取りかかってもらいました。おばあちゃんは自宅に帰れると分かったら、それまで以上にリハビリをがんばって、なんと階段の昇降ができるようになったんですよ。家族だけで抱えている問題を第三者に話して問題解決の糸口が見えてくるだけでも、精神的な不安が軽くなったり、活力が湧くということを実感した出来事でした。

改修したのは、階段の手すり・寝室・トイレ・キッチン・廊下とスロープなど。身体のサイズや動線、生活スタイルに合わせて設計することが大事なので、施工途中に何度かおばあちゃんにも来てもらって、階段や室内の使い勝手を試してもらいました。介護を目的にした改修は、一般的なリフォームと違って不安や気苦労も多くなりがちです。それはケアマネージャーにとっても同じことが言えるんですよ。ですから介護の知識がある業者さんとの出会いと、信頼で結ばれるコミュニケーションが大きなポイント。今回のケースはとても順調に進んで、満足のいく仕上がりになりました。おばあちゃんもご家族も、私もほっとしています。

生活の質の維持・向上、ご本人のしたいことを実現、事故予防および介護負担の低減などが効果目的。
ご本人やご家族の“生の声”やその分析情報が、地域の資源として、反映されることが必要と考えます。
 
 
(5)相談窓口とその対応は?
 
相談者(依頼者)の方は
[高齢者の方・その家族の方] [福祉・医療系の方々] [建築系の方々]
まずはここに相談して下さい。
住環境改善&生活支援ネットグループ  相談窓口(事務局等)
相談者(依頼者)の方に有意義な情報を無料でご提供します。
生活支援アドバイザー
相談者(依頼者)の方の要望により連携業務のコーディネーターや各専門事業者を紹介します。
<住環境改善ナビゲーション>
相談者(依頼者)の方が各専門事業者と直接契約します。
住環境改善を支援する際には、地域にある資源(人材・機関・制度など)を有効活用
相談者(依頼者)の方の“生の声”をお聞きします。
相談者(依頼者)に事務局が「顧客評価」などの情報を収集(個人情報保護法による)
 
 
(6)住環境改善&生活支援ネットグループとは?
■ネットグループとは、【現状維持から、「自立」と「軽減」へ!】
高齢者と同居されているご家族の住環境を改善することで、これまで「維持」だった生活範囲が「拡大」していくことを願って誕生した機関です。「拡大」とは、「自立性」が高まるということ。そしてご家族みなさんの負担が「軽減」されるということにつながります。また介護事業に関わる方々が抱えてきた問題は、専門知識の必要な住宅改修を提案する不安感のようにも思われます。当ネットグループでは、改修計画についての事前相談や信頼のおける建築系会員メンバーの紹介などの無料サポート業務も行っています。改修前、改修中、改修後、当ネットグループに寄せられたご意見・ご感想は大切な情報として分析し、地域のみなさんや会員メンバーに情報提供をしながらサービスの向上に役立てていきます。
■事業内容は、【たくさんの声を集めて、みなさんに反映!】
・グループ内の「生活支援アドバイザー」が依頼者宅を訪問するなどして、現状および問題点の整理とアドバイスを行ないます。
・ご依頼を受ければ、改修プランの作成、施工等を行う会員メンバーの紹介を致します。
・グループ内の管理を担当する「コア事業体」では、相談から施工、完了後にいただくお客様の評価まで、各段階における情報をデータベース化するとともに、それらをグループ会員に提供。事業遂行の円滑化、技術とサービスの向上を図ります。
・依頼者の了解を得た場合は、改修事例としてホームページ等で公開し、一般生活者への情報提供も行ないます。(個人情報保護法による)
※コア事業体は中立的な立場でいるために、相談者からの“相談料”や事業所側からの“バックリベート”等は一切いただきません。透明性のあるシステムづくりを目指しています。
■運営方法は、【マーケティング情報も提供!】
運営は、事業者等の会員メンバーからの年会費(定額)やマーケティング情報の活用による収益から充てています。また、諸機能を統括・運営するための幹事会社として、(有)セルフハフジングシステム内に事務局(情報管理等を主業務とする)を設置し、極力ロスのない効率的な運営を目指しています。
 
 
■お問合せ窓口
住環境改善&生活支援ネットグループに関するご質問、またはご相談等、お気軽にご連絡下さい。
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